陶器市のおにいさん

 九州旅行中の5月3日、有田の陶器市に行きました。伝統的な有田焼のお店が立ち並ぶ中に一店舗、若い人たちが自分の作品を売っている、八百屋みたいなつくりのお店がありました。周りのお店との雰囲気の違いに惹かれて中に入ってみると、それぞれの作品に個性があって、有田焼ばかり見ているよりずっとおもしろかった。お店の出口付近まで来たときに、動物をモチーフにした素朴な焼き物を売っているところがあった。まーるい形にちょっと突起が出てて、それがイルカの鰭だったりカエルの足だったり。素焼きの赤茶色も、ムラはあるもののこんがりしてておいしそう・・・(違)。それでいくつか手にとって見ていたら、作者のおにいさんが現れて、どうやって作ったのかとか趣味でやっているということなどを話してくれました。けっこう癖のある人で、すぐに会話が終了してしまいそうな雰囲気だったんですけどw、こういう人たまにいるよなーとなんだか面白くなってきて、焼き物を1つ買いました。そのとき、焼き物と一緒にその人の名刺をわら半紙みたいな紙で包んでくれたんですけど、帰ってきて包みを開けたときにはそのことをすっかり忘れていて、包み紙と一緒に捨ててしまったんですよ。今頃はもう燃えてなくなっちゃったんだろうなぁ・・・。もう会うことはなくなったと思うと、なーんか切ない。